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水虫のかゆみのため、患部をかきむしると、皮膚に対して深い傷ができてしまいます。水虫薬をこのような傷口に塗りこんだ場合、刺激が強すぎるため、逆効果となってしまいます。外用薬を患部に塗った際に、軽い刺激がある程度であれば問題はありませんが、かゆみや痛みが増幅するようならば、皮膚がかぶれてしまっている可能性も考えられます。
しみる薬ほど効き目があると勘違いしている方もいらっしゃいますが、刺激が強すぎる場合にはかぶれを引き起こしてしまいます。水虫薬には強い酸性やアルカリ性のものが多いため、白癬菌を殺菌する前に人間の皮膚を傷めることになります。
最近の外用薬は、かぶれを引き起こすことは少なくなりましたが、今でも100人に1人の確率でかぶれることがあるといわれていますので、外用薬を塗った後、症状が悪化したりかゆみが増す場合には、専門医に相談するようにしましょう。
また、自分でかきむしるわけではなく、自然と水疱が破れたり、皮膚に亀裂が入ったりすることがあります。そのような場合には、水虫だとしても不用意に抗真菌剤を使用することは逆効果となる場合がありますので、専門医の指示に従うようにしましょう。
水虫が悪化すると、ただれたり、赤く腫れたりして、激しい痛みを伴います。ひどい場合には歩くこともままならない、また入院を余儀なくされることさえあります。
このような症状の多くは、水虫を引っかくことで皮膚を壊し、そこから細菌が入り込むことによって起こります。これを放置すると、患部からリンパ管炎という赤い筋が足の甲に広がり、すね・ももを通って股にまで達します。そして股のリンパ腺が腫れあがり、高熱を出すようになります。
このように、細菌感染が合併した水虫の場合は、抗真菌剤を塗ることでかえって症状を悪化させてしまう可能性があり、まずは合併している細菌感染を治すことが先となりますので、必ず専門医を受診するようにしましょう。

水虫は一度治っても、再発する人が多くいます。いったん水虫が治ってから再発する人の確率は、30%ほどと言われています。この再発を防ぐためには、水虫が完治した後も毎日、あるいは1週間に1回程度でも4ヶ月以上の長期にわたって治療を続けることが重要です。
水虫が再発する原因としては、水虫菌が足に残っていた可能性もありますが、再感染した場合が多いと思われます。家の床や靴の中に落ちているアカにはまだ白癬菌が潜んでおり、数ヶ月間は生きたまま存在しています。これに気付かずに以前と同様の生活をしていると、その菌を踏みつけてしまい再び感染することになるのです。つまり、治った後もしばらくは薬を塗り続けることが重要ということになります。
なお、冬場の再発は少ないため、1週間に1回の治療でも十分に効果がありますが、夏場では週に2、3回は薬を塗ると効果的です。
冬になると水虫の症状が軽くなりますので、夏の時期のかゆみが薄れてしまい、つい水虫が治ったと勘違いしてしまいがちです。しかしこれは大きな間違いです。
夏場に高温多湿の環境下にて活発に活動していた白癬菌は、冬の間は気温や湿度が低いため活動が衰えますが、決して死んでいる訳ではありません。しかし、この活動が鈍っている時期に薬をつけることで、白癬菌に対する効果は大きく上がります。
冬場はかゆみがないため、自分でも感染に気付きにくいばかりか、他人に対してうつしてしまうことも考えられます。もしかゆみが無くても、かかとが厚くなったり、足の爪が白濁してきたら要注意です。このような症状がでたら、早めに専門医に受診しましょう。
冬のうちに治療を行えば、比較的簡単に水虫を完治することができます。温かい季節がくるまでには完治することができるでしょう。
足の裏が硬くなるタイプの水虫の場合、角質が厚くなるため外用薬では白癬菌が潜んでいる角質の奥までは薬がとどきません。角質層がそれほど厚くない場合には外用薬での処置が可能ですが、かなり硬くなっている場合には、イトラコナゾールやテルビナフィンを2ヶ月ほど内服する必要があります。内服薬の場合、飲んだ薬が角質層の内側から浸透して効果を発揮しますので、より確実に白癬菌に対してダメージを与えることができます。

基礎疾患があったり、副作用などで抗真菌剤を内服できない場合は、抗真菌剤を塗った後ラップでくるんでおく方法や、尿素軟膏やサリチル酸を含んだ軟膏などの角質溶解剤との併用が有効です。かかとが割れて痛みを伴う場合には、白色ワセリンや亜鉛華軟膏を塗ることで痛みを緩和することができます。