水虫が治らない訳

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『かゆくないと水虫に気づかない』

一緒に暮らしている家族と一緒にいると、その家族の足の裏を見る機会があるかと思います。その中でもし足の裏の皮膚が乾燥して硬くなっていたり、爪が厚くなり白や黄色に濁ったりしている人がいた場合、その人はたとえかゆみなどの自覚症状が無かったとしても、水虫に感染している可能性があります。

特に、お年寄りの方の場合、その可能性は高いといえます。お年寄りの方が別の症状で病院に行き、たまたま足の検査をした際に水虫がみつかったため、家族も検査をしてみると既にみんな水虫に感染していたという話もよくあります。

しかし、お年寄りの方にとっては、水虫だと自覚される場合はほとんどなく、単なる老化現象の一つとしてしか考えていない方が多いのが現状です。このようなお年寄りの方たちが、実は家の中に水虫菌をばら撒いている例が多々あります。水虫以外の理由で病院に行った患者さんの5人に1人は水虫に感染しているわけですが、その多くがこのような自覚症状のない水虫であると考えられます。

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この方たちは、「水虫にはかゆくないものもある」ということに気づかない限り、または医者から「水虫に感染していますよ」と指摘されない限り、自覚がないため治療を実施しようとはしません。もちろん治療を受けなければ治ることはありませんし、また家の中に水虫菌を撒き散らしつづけるため、家族や他人にうつしてしまうことにもつながります。これが、水虫患者の数が減らない理由なのです。

水虫は、感染している患者さんだけの問題ではないことがこのことからも分かるかと思います。


『水虫の治療をあきらめている人が多い』

夏になると、足の指の間や足の裏がむずむずとかゆくなる方がいるかと思います。
そのような方の中には、おそらく水虫に感染していると思っていたとしても、「水虫はどうせ治らないんだ、だから治療しても意味が無い。どうせ涼しくなればかゆみもおさまるしそのままほっとこう。」と思い込み、何も治療をせずに暑い季節が過ぎるのを待っている方も多いようです。

夏が過ぎて水虫の症状がいったんおさまっても、水虫菌は冬の間は皮膚の中にじっと潜んでいて、暖かくなってくるとまた活動を開始します。つまり、水虫は正しく治療を行わなければ完治することはありません。それどころか、時間が経つに連れて水虫の症状は慢性化し、異なる症状(足の裏が硬くなる角質増殖型の水虫や爪の水虫)に次々と変異していきます。こうなってしまうと、簡単には治らなくなってしまいます。


『水虫による精神的影響』

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水虫に感染している方の中には、

「少しかゆいのを我慢していれば医者に行くほどのことじゃないよ」とか、
「水虫で死ぬわけじゃないし」

といって、何の対策もとらない方が多い反面、

水虫なんて恥ずかしくて医者には行けない」、
他人に水虫だと知られたくない」、
水虫のことなんて誰にも相談できない」、
家族や子供に水虫がうつってしまうのでは

などというように、深刻な悩みを抱えている方も多く見受けられます。

1995年に実施された水虫に関する悩み相談調査の結果によりますと、相談者の17%の方が何らかの精神的な悩みを持っていることが明らかになり、その中の8割が女性の相談者でした。水虫の治療が長引くに連れて不安も大きくなり、特に女性の場合は「恥ずかしさ」という感情が根底にあるため、水虫のことを考えただけで憂鬱になることが多いようです。中には、
「水虫菌が体内に入り込み、内臓や脳にまで転移してくるんじゃないかと考えてしまい、不安で眠れない」
といった状態にまでなることもありえますので、水虫といえども場合によってはメンタル面のケアが必要となってきます。


▼水虫の相談を受けた件の男女比

性別 人数 割合
  男性     80人    18%
  女性    350人    82%


▼メンタル面でのケアが必要と思われる水虫相談の具体例

相談内容
 恥ずかしくて医者に行けない
 他人に水虫だと知られるのが怖い
 家族にも誰にも相談できない
 家族や子供にうつすのではないかと不安
 水虫菌が体内に入ってくるのではと不安で眠れない
 医者が信用できない
 医者からもらった薬が不安で飲めない


いずれにしても、水虫の適切な治療をしないままで放置しておいたり、医者に頼らず自分で治療しようとしたりすると、水虫は治らないだけでなく、時には悪化してしまう可能性もあります。また、ただ水虫について悩んでいても、決して治ることはありません。水虫は誰もが感染しうる病気であり、恥ずかしい病気ではありませんので、まずは専門の病院に相談することが大切です。

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